白馬駅前再開発プロジェクト

さくら不動産では、白馬駅前の景観保全・向上を目的として自社ビルの全面建て替えを行う「白馬駅前再開発プロジェクト」を進めています。当プロジェクトの内容や進捗について、当ページで紹介してまいります。
目次
・プロジェクトの概要
・さくら不動産代表 橋本旅人メッセージ
・名古屋市立大学 太幡英亮教授メッセージ
・プロジェクトの進捗
プロジェクトの概要
長野県白馬村は、日本有数の山岳景観を擁する地域です。しかし、白馬駅前の街区は長年にわたり開発が行われず、景観の老朽化が進んでいます。そこで、我々さくら不動産は、白馬駅前の景観保全・向上を目的として「白馬駅前再開発プロジェクト」を立ち上げました。さくら不動産が本社を構えていた駅前のHBCビルを新しく建て替えることで、白馬駅から望む北アルプスの景観をよりよくすることを目指します。
当プロジェクトは、白馬で宿泊業を手がけるThe Hakuba Company株式会社と共同で行うコンソーシアム事業です。リニューアル後のHBCビルは、以下に挙げるオフィス・宿泊施設・店舗を含む複合施設となります。
・さくら不動産本社オフィス
・宿泊施設(The Hakuba Company運営)
・コンビニ
・アウトドアショップ
・カフェ
現在、2026年11月の竣工を目指して工事を進めております。
今後の進捗や施設の詳細は、当ページにて随時お知らせいたします。
さくら不動産代表 橋本旅人メッセージ
当プロジェクトの発起人である弊社代表の橋本旅人より、プロジェクトに対する想いをお伝えします。

橋本旅人代表:
白馬駅前は、過去60年間にわたって手が加えられず、景観が古くなっていく一方でした。
このような状況の中、白馬で生まれ育ち、また白馬に根付いて不動産業を営む身として「この駅前をよりよくしたい」という思いから、今回のプロジェクトを立ち上げました。
弊社の自社ビル(HBCビル)を建て替えるプロジェクトではありますが、目的はあくまでも「白馬の景観をよりよくする」ことです。白馬の景観を守り、向上させることを大前提としたうえで、駅前での宿泊やコンビニ利用を可能にするなど、白馬駅前の利便性を高める開発を進めています。
当プロジェクトは、とても弊社だけで実現できるものではありません。土地をお貸しいただいている地主様のほか、多くの皆様にご協力いただいているおかげで進められています。
建築・施工を担う松本土建様や相模組様など、長野県内の企業様を中心にお力添えいただいており、「地域の経済は地域で回す」ことを大切にしている弊社として大変嬉しく思っております。また、白馬出身の建築家であり、私の旧知の仲でもある太幡英亮教授に設計を引き受けていただいたことも、大変心強く思っております。
インバウンド需要が高まる白馬村ではこの先もいろんな開発が計画されていくと思いますが、当プロジェクトを皮切りに、白馬の景観保全・向上につながる開発が後に続いてくれることを願っています。
白馬村の良い象徴となるような開発を進めてまいりますので、引き続き皆様のご理解ご協力を賜れますようお願い申し上げます。
名古屋市立大学 太幡英亮教授メッセージ
当プロジェクトの設計監修を務める名古屋市立大学の太幡英亮教授より、設計のコンセプトについてお話いただきました。
白馬出身の建築家である太幡教授は、白馬村の「白馬駅周辺整備検討会」にてアドバイザーを務め、これまでも駅前の無電柱化に合わせた街灯デザインを担うなど白馬の景観整備に尽力されてきました。白馬の景観に精通する建築家として、当プロジェクトの設計監修も務めていただいております。

太幡英亮教授:
「白馬の景色をよりよくする」という当プロジェクトの目的を踏まえ、設計にあたっては「白馬三山を第一に尊重する」ことをコンセプトとしました。白馬三山とは、白馬駅前から望む北アルプス・白馬連峰を代表する白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)、杓子岳(しゃくしだけ)、白馬岳(しろうまだけ)を指します。
リニューアルするHBCビルは駅前から白馬三山を望む方角に位置するため、いかにして山の景観を損なうことなく、周りの景色に馴染ませられるかを検討し続けました。また、宿泊施設が入ることも当初から決まっていたため、駅前からの景観を保ちつつ、どの宿泊部屋からも美しい山の景色が望める設計を追求しました。
橋本社長と相談しながら、設計にかかった期間は実に4年ほど。建物のデザインは検討を重ねるごとにシンプルになっていき、最終的には、景観に馴染むラインを活かしたデザインに落ち着きました。
具体的には、4階建ての建物のうち、低層階部分の屋根は山岳景観に対して水平線を重ねていくようなフラットなデザインとしつつ、上層階の屋根には山に揃えた傾斜をつけることで山並みと馴染むかたちとしました。駅から建物までの距離を十分にとることで、建物の存在に圧迫感を感じることなく、駅前から山々を見渡せる設計としています。また、外壁材には長野県産のカラマツを用いるなど、建材にも地域の魅力を取り入れています。
宿泊部屋は建物の2・3・4階に並んでおり、各階いずれの客室からも美しい山の景色が眺望できるように計画しています。

この「白馬駅前再開発プロジェクト」は、白馬駅前がいよいよ次の時代に入っていくという大きなきっかけになると思いますので、地域の方にも、白馬を訪れる方にも楽しみにしていただきたいです。新たなHBCビルが完成した際には、ぜひ駅前からの景色や宿泊部屋からの景色をお楽しみください。そして、このプロジェクトの後にも、白馬の景観を守り、よりよくする取り組みが続いていくことを願っています。
プロジェクトの進捗
2025年9月20日(土) 地鎮祭
HBCビル新築工事の安全を祈願し、関係者の皆様ご臨席のもと地鎮祭を執り行いました。



2026年11月の竣工を目指し、引き続きプロジェクトを進めて参ります。
今後ともご理解ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
